お琴という楽器のことを初めてのかたにこれから少し紹介して行きましょう。
・楽器について
何の木で出来ていると思いますか。主に桐。均一の良い音色がでるお琴は一枚の板をくり貫いてあり「くり甲」と呼ばれています。一般的な琴には今は絹糸ではなく、13本のテトロン糸が同じ張力で張ってあります。その1本1本に名前がついているのでお琴の前に座って数えて見ましょうか。下から一、二、三、四、五、六、七、八、九、十 そしてその上の3本は斗(と)、為(い)、巾(きん)と呼びます。こう呼ぶのはこの楽器の由来に関係しています。その張られた糸の1本1本を琴柱(ことじ)で持ち上げます。柱(じ)の頭には溝が彫ってあるから絃を乗せやすいです。その代わり音を強く鳴らすと動いてしまいます。これは琴という楽器の宿命でしょうか。なので耳を鍛えることも弾くことと同じくらい大切です。さあ弾く準備が整いました!次はその13個の琴柱の並べ方についてお話します。